徳島産レンコンの一次加工を行う内村食品工業(明治42年創業)
レンコンの筑前煮、水煮、コロッケ等の材料となる乱切りなど、また素材のれんこんペースト等を求めている食品加工業者さま、生協さま、外食産業さまへ
徳島市の内村食品株式会社の内村道子です。当社は明治42年に創業し私で4代目となります。
徳島産のタケノコなどの一次加工(水煮など)を行っています。特に力を入れているのは徳島産レンコンの加工です。
徳島産のみを取り扱っています
レンコンの3大産地といえば茨城県、佐賀県、徳島県です。当社では鳴門市を中心に吉野川北岸の生産者二十数先を巡回して規格外のレンコンを集荷しています。徳島産以外は取り扱っておりません(産地の異なるレンコンが混入するおそれは皆無です)。
集荷先の生産者の様子(写真)
徳島産レンコンの特徴
産地は吉野川下流の北岸から鳴門市にかけてで、かつての吉野川三角州の低湿地を利用して栽培しています。代表的な産地である茨城県産のレンコンがダルマ状のかたちをしているのに対し、徳島県産は棒状に連なるかたちをしています。この形状は徳島産独特でニッチな市場のため機械メーカーによる皮むき機が開発されておらず、手作業による皮むきを行っています。
手作業で皮を剥く様子(写真)
市場に出荷されるレンコンは見栄えのよいものに限られます。当社が集荷しているのは規格外品と呼ばれるかたちがまちまちのものです。もちろん栄養価や風味は全く遜色はありません。
規格外品は生産者にとってお金にならず産業廃棄物になってしまうようなもので困っていたところです。そういうものですからこちらから取りに行って分けていただいています。
レンコンは腸活にも最適
レンコンは食物繊維が豊富で、 その粘り成分が腸の働きを整えるとして根強い支持を得ています。さらに抗酸化物質であるポリフェノールを多く含むとされています(ポリフェノール含量は、良品質なレンコンに比べて、廃棄処分されている未利用な規格外レンコンで高い傾向があるとの研究もあります)。ビタミンCと食物繊維を多く含むので美容にも良さそうとのイメージから、女性を中心に美容やアンチエイジングに関心が高い方にも訴求する食材です。
食べ方については、そのまま茹でたり天ぷらにしたりして素材として愉しむ食べ方が代表的ですが、コロッケにレンコンペーストを入れてもっちり感を愉しむといった提供法もあります。
また、ポタージュスープの材料や菓子材料としておいしくヘルシーな食材としてご好評いただいております。
当社におけるレンコン加工について
生産者を回って集めたレンコンを洗浄し、皮を剥きます。そしてレンコンごとに特性を見定めて、乱切りにするものと、もっちり感があってペーストにするものなどを見分けています。ちなみに現場の担当者は、レンコンを見ただけで生産者がわかるそうです。
レンコンはなるべく早く加工する必要があります。どんなに良いレンコンであっても、徐々に水分が抜けて固くなり、アクが回り、色も黒ずんできます。そのため当社では皮むき後のレンコンをただちに水にさらしてアクを抜き、当日から翌日にかけて加工を行います。ご要望によっては生のまま出すこともあります。
当社がご提供できること
1.安全安心のお約束
当社のれんこんは漂白剤を使用しておりません。
集荷から加工までを早く行っている徳島産だからできることです
・試作、小ロット製造に対応します。
どのようにお使いいただくかにより、カットの方法や内容量のご希望をお伺いしお客様のご要望に
沿った製品をご提供させていただきます。
乱切り、スライス、ダイスカット、ペーストなど、詳しくは直接お問い合わせください。
お問い合せについて
メール info@uchimura-shokuhin.com
お電話 088-652-4517 AM9時~PM17時30まで
Fax 088-652-1437 24時間受付可能
よもやま話その1 ~レンコン皮むきは愉しみ~
ここからは余談ですが、徳島のレンコンは、棒状でしかもところどころに節があるので機械にかけると 歩留まりが悪く使い物にならなくなりません。そこで手作業をで皮を剥きます。
実際にこの作業は高齢の方等に行っていただいております。レンコンの皮むき作業は重労働ではなく、無理なく作業ができるということでご高齢の方であっても仲間のみなさんと雑談しながら愉しみしていらっしゃいます。お陰様で長く続けていただいていることに感謝しています。
とはいえ、体調優先で行っていただくことを方針としています。ノルマはありませんので末永く続けていかれることであり、当社もそれを願っております。
よもやま話その2 ~レンコンの見分け方など~
レンコンは鮮度が落ちると黒ずんできますが、かといって真っ白ということはありません。もし、量販店の店頭で色が白すぎるのを見かけたら、もしかしたら漂白剤を使っているかもしれません(袋を開けたときに漂白剤の匂いが感じられることがあります)。当社では漂白剤は一切使っておりません。2月から3月の収穫時期ともなれば、色彩がうっすらとピンクを帯びてきます。ピンクがかるのはレンコンの時期(2月~3月)にポリフェノールが濃縮されるからで、この時期に薄いピンクのレンコンは無漂白であるとともに無漂白の証しです。